共闘意識

僕はCDショップに勤めているのすが、資料として使っている『weekly oricon WO(オリコン)』誌(2003 No.2 1179 1/20号)の、長澤智典氏の文章(p.7)に共感をおぼえました。
 昨年より、CD業界では、ちょいとなつかしめの80年代コンピレーションものが売れ捲っているのですが、そんな風潮に対して「日本の(音楽)シーンではアーティストといっしょに歳を重ねていったり、歴史を作り上げてきた人たちをリスペクト出来ないのかねぇ?」と指摘されておりました。
 この日記を読んでくださっているみなさんには、「そう言えば、あの頃は、はまっていたなぁ」というアーティストがおありですか?もしも、そうであるならば、このネットという空間で、探してみてください。いまでも、歌いつづける方々はたくさんいると思うのです。
 かく言う僕も、学生時代によく聴いていたKATZEというバンドのボーカル、中村敦さんのN★M★Aのライブに行ってきたところです。この不景気なご時勢、なかなかライブに行く時間的、金銭的な余裕がないかもしれません。でも、ライブハウスなら3000円前後、飲みにいく金をまわすぐらいのおつもりでいかがでしょう?とくに、ホンモノのロックのライブなら、そこには、「懐かしさ」ではなく、「いま」があるはずです。絶対、パワーをもらえます。そして、あたなたのパワーがアーティストを支えます。ライブハウスという箱では、パワーの交換が行われるのです。
 幸い、僕がかねてより、愛してきたアーティストたちは、いまなおバリバリです。彼らに出会った頃は、教わることが多かった。でも、長きにわたって、「いま」をともに生き抜いていくことで、「時代」を感じながら、「何か」を学びとってきたような気がする。そんな彼らが、いまなお勇敢にステージに立って、時代に挑むとき、僕も負けてられないな、生きていかなきゃな、と思う。
 僕は佐野元春さんに、個人主義に立脚したデモクラシーという視点を学んでいる。何かとバトっていた僕が、わずかながらでも丸〜い感じと穏やかさ、家族をかえりみる姿勢なんぞをもちはじめた陰には、久川綾さんの存在なくしてはあり得ない。國府田マリ子さんとは...これは僕のサイトに3万5000字におよぶ文章をアップしたところです。


旧日記『つらづら草』より転載