認めざるを得ません!し、認めざるを得んでしょ?

 鹿島アントラーズジェフ千葉カシマスタジアムをテレビ観戦。
 序盤、鹿島猛攻。対する千葉は、なるだけ陣形をコンパクトにして対抗を図るも、長短のパスを織り交ぜた攻撃と、ボールを失ってもすかさずチェックをかけて奪い返す鹿島の勢いが続く。
 そんな中で、水野晃樹のFKからオウンゴールを献上してしまう。で、意気消沈するわけがなく、やっぱり鹿島が猛攻。
 そんな中で、若干守勢にまわった千葉がゾーンを下げる中、猛攻から最後は新井場徹の見事なミドル・シュートが決まる!で、やっぱり鹿島は猛攻。
 そんな中で、マルキーニョスの見事な落としを、小笠原満男が弧を描きながらフリーのスペースを有効に使い、相手DFが飛びこんでくるのをブラインドとして使いながら、狙い済ましてミドルを決める!
 で、リードしたところで、鹿島は「まったりモード」と猛攻の「使い分け」に移行(苦笑)。いや〜、前半は飛ばし過ぎかだからヒヤヒヤしたけど、リードしたら余裕の展開に。
 後半。千葉も攻勢を見せる。鹿島のゾーンの低さが気にかかる。が、岩政大樹を軸にした最終ライン、そして曽ヶ端準の牙城を千葉は崩しきれない。
 レイナウドがフィットしきれていないいま、怖いのは水野晃樹、ただ一人。(佐藤勇人が退いたあと、水野がキャプテンマークを巻いていた)
 それを見切ったか、オリベイラ監督は、攻守に奮闘しながらも、疲れの見え始めた本山雅志を下げ、青木剛を投入してボランチに据え、中後雅喜をサイドに出し、水野をたとえば「新井場と中後」のように、二人掛かりで抑えにかかる。これにより、切れ込みを制限された水野は、単純な放り込みしかできない状況になる。それに対し、レイナウドや本来左の山岸智がサポートに回るがやや後手に回ったか...。
 水野のサイドが主戦場となり、そこがフォーカスされたと観るや、鹿島のFKが一気に逆サイドを駆け上がった内田篤人につながり、たまらず千葉DFがエリア内でファウルをおかし、PKに。この後半40分のPKで、小笠原満男がとどめをさした。出場停止の柳沢敦にかわり、キャプテン・マークを巻いた満男は、PKを決めた後、まるで野沢拓也ばりにゴール裏に向かって駆けて行き、サポーターにアピールした。試合後のインタビューを見ても、なんか満男、明るくなったな〜。
 さて、「Jリーグタイム」では枦山南美(はしやま・なみ)さんが、満男の1点目を「なみチョイス」というベタなコーナーで「おかえりなさ〜い・ゴール」というベタな表現を使っていたのは置いといて(苦笑)、僕としては日本代表に行ってらっしゃ〜い!という感じ。もうね、モノが違う。90分間を通しての存在感。長短を織り交ぜたパス。卓越したFK。出しどころがない時のキープ力。惜しみない運動量。守備に切り替わったときのファーストディフェンスの厳しさと的確さ。状況に応じたゲームの組み立て。シュートのときのアイディア。それに加えて、明らかに社交性の増したその「ノリ」ならば、良いんじゃないですか?オシム・ジャパンに入っても。いや、ほんと、これ、まぢで。