FAIR PLAY, PLEASE

 以前にも述べたことがあると思うが、僕が愛して止まない鹿島アントラーズに対して、「何だかなぁ...」と思う瞬間がある。
 それは、大前提として主審がプレイを止めない状況ではあるが、相手チームの選手が倒れて動けないときはもちろん(?)、マイボール時に味方が倒れていても、優勢時には攻撃を続行し、相手にボールを奪われてはじめて「(ボール)を外に出せ!」と、相手にプレイを切るよう、要求する時だ(もっとも、それに相手が付き合う必要が無いという論理になるが、鹿島流ではね)。
 現行のルールでは、主審が止めないかぎりは、怪我人が出ていてもプレイを続行して構わないが、僕の気持ちとしては、怪我はお互いさまなんだから、相手チームが負傷したらボールを出して、プレイを切ってあげてもいい、というか、切ってほしい気持ちがある。鹿島でも、名良橋さんあたりなら、プレイを切りそうな印象があるけどね。
 ただ、ボールを蹴り出すのが「正しい」かと言えば、ルールに則って考えれば、そして勝利を求めるのならば、攻撃は続行すべきだと思う。先の段落とは矛盾した言い方になるが、剣道を10年間(小学校3年〜高校3年)続けた僕としては、主審が「止め」と言わないかぎり、試合が続くのは当たり前っちゃあ当たり前なことでもあるわけで。
 で、僕が何に触れているのかと言うと、2日のナビスコカップ準決勝、鹿島アントラーズ横浜Fマリノスの一戦での吉田の負傷とフェルナンドの得点に関してであるが、お恥ずかしながら、僕はテレビでも「一連」のプレーを確認していないので、なんとも言えない、っていうか...。「スーパーサッカー」では、まずフェルナンドのファインゴールの映像を流した後で、「実はこの得点シーンの前には...」ってぶつ切れ映像で、吉田が負傷した後に、Fマリノスがいったんプレーを続行した(らしい)ことを省略しているし、「やべっちFC」では、フェルナンドの得点シーンのみしか流さない(ってことは、問題なし、って見解?)。
 ただ、この一件ではっきり言えることは二つ。第一に、主審はボール、およびボールがからむシーンをちゃんと観ていたのか、ってこと。これに関しては、別の試合に対するコメントではあるが、相馬直樹さんのブログが「主審」に対して鋭い批評をしている。*1そして第二に、負傷した当事者、吉田孝行横浜Fマリノス)の正直さが好きです。エルゴラッソ記載の彼のコメントによれば「頭を触ったら血がついていたので試合を止めるために倒れていた」とのこと。もちろん、負傷は大事ではあるが、考える余裕があるにはあったわけである。もちろん、出血しているくらいだから、主審が止めろ、っていう気持ちには変わりはないけれど。ちなみに、僕がJリーグで2番目に好きだったチームは、その吉田がかつて在籍した横浜フリューゲルスでした...過去形で言わざるを得ないのが、寂しいし、悔しいけどね。

*1:「レフェリーに関する一考察 鹿島vs名古屋戦より(2006年09月02日)」(http://somanaoki.cocolog-nifty.com/blog/