「世界を変えることは、できますか?」

 菅野美穂主演のドラマ、『わたしたちの教科書*1が最終回を迎えた。注目すべき役者陣がそろっているがたのだが、どたばたしているうちにほとんど見逃してしまっていた。その中で、鍵となるフレーズが、「世界を変えることは、できますか?」、だ。
 あえて引用させていただくが、番組サイトで紹介されているインタビューで、その問いに対して菅野美穂はこう述べている。
「簡単に変えるのは難しいと思いますけど、諦めちゃいけないんじゃないかな、って思います。例えば、5000円寄付したら、4999円はその団体の運営のために使われる、って聞いたことがありますけど、でも寄付をしなかったらその1円も届かないわけだから…。いろんな歴史があっていまがあるわけから簡単には変えられないけど、でも、諦めなかったら変わると私は思います。」


「世界を変えることは、できますか?」
に対して、Yesか、Noかではなく、その問いかけに何を感じ、何を考えるのか?想像力を働かせることが肝要だ、が...。


 ところで、宮澤喜一氏が亡くなった。またしても護憲の重鎮が去ったわけだ。安倍晋三は、重石の一つがとれて、さぞや嬉しかろう、彼好みの「日本」に変えるには。


「世界を変えることは、できますか?」
その問いかけに、ジョン・レノンの『Revolution』でシニカルに応えるような時代ではなくなったのかもしれない。それほどまでに状況は逼迫している、が...。今だからこそ、彼流のユーモア感が必要なのかもしれない。
一方、「何に対して、何を成すべきか」、ここまでわかりやすい時代はかつて無かった、と、前向きになれる理由が無い訳ではないのだけれども...とくに佐野元春の新作『COYOTE』を聴いていると...。