備忘録

 治療は続くも、最後の抜歯ということで、仕事の後にいつもの歯科医へ。なんか今日は苦戦してるな〜、抜ける気配すらないな〜と目を閉じていたらあっという間に終わってた。ほとんど痛みはなかった。ここの歯科医、けっこういいかも。どうせ抜くなら痛くない方がいいし。
 抜歯後ということで、さすがに走る気にもなれず、サッカーボールをつつきながら淀川河川敷を散歩することに。佐野元春の『コヨーテ』をパッケージで、Bon Joviの『Lost Highway』をiTSで購入し、とっととiPodに入れてレッツ・ら・ゴー!(死語 or のぶっち@『しゃにむにGO !』しか使わない)
 そんな浮き浮き気分に水を差したのが...
 のんびり歩いていると、前方に花火の気配が。誰かねずみ花火でもやってんかな〜?どこでやってんのかな〜?と思ってたら、ほんの目の前、顔面の前をロケット花火が水平に!本気で危なかった!もうちょっとで頭直撃か、はたまた、火花が目に入るか、ってくらいの至近距離!飛来してきた方向を観ると、中学生か、高校生か、4人組がいて、「すいませ〜ん」と。
 僕は、キッとにらみつけたが、この暗闇ではわかるまい。1-2分にらみつけても膠着状態。そして彼らはこちらに近寄って謝ろうともしないので、こちらからわざわざ出向いて、
「危ないだろ?何やってんの?人が通るだろ?」
「すいませ〜ん」
近づいてみると、一人は野球部の練習着を着たまま。クラブ帰りかよ。一人はプーマのジャージの上下。こんな奴にプーマを着てほしくない。
どのくらいわかってんのかな〜、ってか、反省してなそうだが、あきれかえった僕は踵を返して散歩続行。ちらりと振り返ると、さすがに打ち上げ系は使ってなかったみたいなんで、ちょっと安心。ただ、危なかったことは相当危なかったので、復路で帰ったときにまだ危ないことをやってたら、今度こそ本気で叱ろうと思ってた。

で、しばらくして戻ってくると、案の定というか、さきほどの野球部少年がおっちゃんに正座させられて、説教されていた。
「他の三人は逃げたのかな?まだ、あほなことやってたんかな?」
と思って近づくと、深刻な状況になっていた。
ここからは、僕の想像、推測もからむ。
どうやら、川沿いの、おっちゃん宅に、故意かどうかはわからんが、花火を打ち込んだらしい。
おっちゃんは少年を諭し、逃げた三人を呼び寄せ、今度は四人とも正座させ、説教した。
僕は、「見届ける」ために、少し離れたところに座り、状況を見守った。
微妙な展開になる気配もあったため、いざとなったら、おっちゃんの側に立つ、というわけではないが、少なくとも、少年たちが危険な行動をとっていたことを証言するためだ。
やがて、おっちゃんは少年たちを家路に着かせたが...
僕は少しほろ苦い。僕がもう少し厳しい態度をとっていれば、こういう展開にならなかったのか?
打ち込んだのは、少年たちであり、僕ではない。
ただ、おっちゃんの言う通り、火事になっていれば、おっちゃんは?
おっちゃんは、こう言っていた。
「ビニールシートはあっという間に有毒ガスを出す。火事で死ぬ原因は、火よりも煙や、ガスや。そんなこと、想像できんかったか?」
想像力が足りない、という点では...俺も同じか...。