WBCアゲインー熱狂から冷めたいま、振り返ってみる

 感動と裏腹に感じた奇妙な違和感、それを知る手がかりがここにある。『屈辱と歓喜と真実とー”報道されなかった”王ジャパン 121日間の舞台裏』(2007)石田雄太・著、ぴあ。スポーツ・ライターには、多くのファンが憧れる選手たちの肉声、をもっとも傍で直接に聴く事ができる、ということを大切にしてほしいし、そこから始まることがある、ということを実感させてくれる。イチローが、宮本慎也が、谷繁元信が、そして、王貞治が...。案外、サッカーファンの方が、頷けるところが多い作品かもしれない。