第一回声優アワード

 この年にもなって(苦笑)、そこそこアニメを観ている僕ですらまったく知らなかったが、声優アワード*1というものが創設され、その結果、授賞式がNHKなどのニュース番組で放映された(のを後から知ってYuTubeで確認したけど)*2。賞などというものは、受賞した本人に励みとなるのならあっても良いと思うが、サブキャラクター賞を受賞した石田彰本人すら、自分が受賞した賞の名前を覚えられないくらというから、今後定着していくのやら。
 思うのだが、この声優アワードって、声優業界内(事務所やらメディアとやら)の内輪受け、って匂いがプンプンするね。ってか、そんなことやってて、大丈夫か?って本気で心配するのもバカバカしいぐらい、「人気」投票に毛が生えたものなのかもしれないが。
 と、言いますのも、声優を評価するのなら、その出演作品抜きに語れないのじゃないのかい?
 このアワードに、「作品」という観点はあるのか?
 主演男優賞を受賞した福山潤の『コードギアス 反逆のルルーシュ』って、まだ放映中だぞ?その演技を評価するのは、放映を終えてからで良いのでは?*3
 こんな不満を述べるのも、昨年でもっとも僕の印象に残った『ブラックラグーン*4の影がない!主要キャラクター陣の奮闘はもちろん、バラライカ役の小山茉美は凄みがあったぞ。平田広明は、『ER』のジョン・トルーマン・カーターを見事に演じ切ったしね。
 そういう意味で言うと、石田彰平野綾が受賞するのは納得もできるのだが。

 ...あと、朴ロミさんになってくると、女優賞というか男優賞というか、よくわからなくなったりもする(苦笑)。

 で、話はもどるのだが、作品とからめて声優を評価してこそ、「対外」的にアピールできると思うのだが。
 もっとも、NHKの報道ぶりを観ていると、自局の番組の宣伝最優先、ってだけに終わりかねないが...。ってことは、『十二国記』放映時にこの賞があり、そのときに主演女優賞を受賞してれば...え、誰が?って...。

*1:http://www.seiyuawards.jp/

*2:http://www.youtube.com/watch?v=b7rjRzhCG_4

*3:そりゃ、『サザエさん』とかになってくると話は別だが...ってか、放映中で良いなら『パンプキン・シザーズ』の面々を...

*4:http://www.blacklagoon.jp/