the bluest sky

 雨上がりの朝日は、びっくりするほど美しかった。
 そんな高知であるが、先日大阪で観た全国版のニュースには驚いた。安芸郡東洋町が、高レベル放射性廃棄物最終処分施設の候補地に応募していたということを、僕は寡聞にして知らなかった。*1それを橋本大二郎高知県知事が東京に乗り込んで、抗議していた映像だった。
 そもそも、僕が原子力発電に疑問を感じる理由のひとつが、その廃棄物、あるいは発電所自体は寿命を迎えたときの処理について、まだ有効な回答を見いだし得ていないという、見切り発車的な側面が強すぎるところにある。
 帰郷して、母に聞いてみたところ、町長の独断専行の色合いが強いとのことだ。もっとも、知事からすると、彼の立場を無視したような町長の行動に腹を立てたのでは?との意見もあるようだが、そうだとしても、あるいは知事の人気取りの行動だとしてもだ、ここは全力をあげて、その計画を白紙にもどしてほしい。
 ところで、東洋町は、高知県東端にあっては徳島県境に位置し、紀貫之の『土佐日記』にも登場する良港の甲浦(かんのうら)、サーファーで賑わう生見(いくみ)海岸、遠浅が魅力の白浜海水浴場と、となり町で小学校5年まで過ごした僕から観ると、うらやむくらいに「いろいろ」ある町だ。昨今、財政的に苦しい(ってか、どこもそうだと思うが)としてもだ、件の計画ではむしろ失うことの方が多いのではないか?
 その後の情報として、原子力情報資料室に記事*2があるが、かつて四国電力窪川原発計画を町長リコールを含めた市民運動で阻止した高知県人の気概に期待したい。