無粋な審判

 鹿島アントラーズvs京都パープルサンガ@カシマを、フットサルの練習後にテレビ観戦。小笠原満男の移籍後のスタイルを築くべきの戦いが続く...はずだが、いかんせん、2トップの柳沢敦アレックス・ミネイロをはじめ、選手たちの動きが重い...。結局、アウトゥオリ監督は2トップに見切りをつけ、深井正樹田代有三を投入して活性化をはかり、深井のニアへの鋭い飛び出しが、相手のオウンゴールを誘発するのだが...。
 小笠原満男に置き換わる存在として、アウトゥオリ監督に指名されて野沢拓也は、奮闘していた。その多彩なテクニックのみならず、一瞬の隙を絶好のタイミングでつく機動力をもって、相手ゴール前を混乱させた。とくに、左サイドから切れ込んでのループシュートは美しい弧を描き、ゴールに吸い込まれた...が、それを追って行ったアレックス・ミネイロの動きのためなのか、オフサイドとなって、幻のゴールとなった...が、アレックス・ミネイロの動きと関係なく、ネットを揺らしてるしね...それ以前に、野沢のシュート自体、ゴールラインよりだったしね...オフサイドかなぁ?
 つぎ。新井場からの放り込みに、田代が抜群のタイミングで飛び出し、高くワンバウンドしたボールを持ち前の跳躍力を活かした打点の高いヘディングでゴールネットを揺らす...が、遅れて突っ込んできた相手GKに空中でバランスを崩され腰から落下。中継していたアナウンサーは、副審がスルスルとセンターラインに動く様を観て、「得点は認められました」と言い、解説の早野氏は「勇気ある」と田代を評し、「やべっちFC」の堀池巧氏も「あれはゴールです」と断言するシュートは、主審によって、田代のファウルと判定された。
 その田代の痛がり様は尋常ではなく、僕は「やばい」と思ったが、(すでに交代枠を使い切っていたのか)田代は戦線復帰する。しかし、やはり、田代の動きは徐々に重くなっていく。そして、まるでとどめをさされるように、ロスタイムに入ろうかという時間帯に、再び相手の激しいチャージを受け、倒れ込んでしまう。そしてまた立ち上がり、ゲーム終了までピッチに立ち続けるのだが...試合後にレントゲン検査を受け、第二〜四腰椎左横突起骨折で全治1カ月半と診断された。