「勝因の無い勝利はあっても、敗因の無い敗戦は無い」by オスカー・フォン・ロイエンタール(@銀河英雄伝説)

 コンディション作りの失敗。結局、本大会3試合で、大会前のドイツ戦以上のコンディションを感じることはできなかった。いくら「暑さ」の問題が勃発したとしてもだ。技量も体格が劣る日本がコンディション作りに失敗してどう戦う?サッカーは、前後半あわせて一人の選手が11〜12キロ、中心選手に至っては、13〜14キロは走ると言われる一方、交代枠はたったの3人分しかない。あの中田英寿ですら、前半からパスミスをするなど、いかにも身体が重そうだった。結果論から言えば、ヒデが日課としていた全体練習後のシュート練習だって、無理矢理でも止めさて、身体を休めさせるべきだった。そんな状況では、玉田圭司*1が見事なゴールを決めたとは言え、2点差以上の勝利など、望むべくもなかったかもしれない。
 そんなヒデを、後半では中田浩二ボランチに据えることによって前に出すのは「勝負」だったとは思うし、事実、ビルドアップのパスを入れる勇気をもった選手は、ヒデしかいなかった。だからこそ...小笠原満男*2を下げたのは残念だった。そこはやはり...結局コンディションを上げられなかった中村俊輔を下げても良かったのではないか?

 守備も酷かったね。早々に足が止まって。前半終了間際の失点で気持ちが切れたの?点を穫りに行っての失点なら、あきらめもつくけど。なんか、そんな感じの失点には思えなかった。守備のゾーンは終了間際でも低いままだし。
 たとえば、4バックなのに、なんで3バックのように逆サイドががら空きになる?ミドルどころか、ゴール前でやすやすと反転させてシュートさせるなんて、CBは寝てるの?目の前の選手に、遠くからグラウンダーのパスを通させるなんて、そもそもピックアップ*3ができてないんだよ。本来はパスカットのチャンスだよ。ブラジルの交代の3人目...キーパーでしょ...屈辱だよな...。

 ただね、成果もある。ヒデの見解を玉田が証明したように、日本人のアジリティは通用する(ただ、コンディション不良やらパスミスやらで、そこまでもっていく機会が少なすぎた)。前々回から比べれば(前回は自国開催なんでね...)、今回は勝ち点1をとったし。ただね...今大会の成績からすると、アジア枠、減らされそうだな...。
 詳しいスケジュールはわからないけど、選手たち、リフレッシュがてら、ドイツに残って観戦してくれないかな、メキシコとかを。得るもの多いと思いますよ。
 

*1:ゴメンね、あんまり期待してなかった僕ですが

*2:クロアチア戦、エルゴラッソシャムスカ監督は褒めてた

*3:バスケ用語かな?守備において、自分がマークすべき相手を「つかまえる」