ただいま、バスケットボール・Wリーグ・ファイナル「シャンソン化粧品×日本航空」が行われており、5戦3先勝方式で、互いに2勝2敗、今宵、第5戦が行われます。NHK-BS1では19:03より中継があり、うれしいことに、解説は、女バスを解説させたら日本一、と言っていいでしょう、萩原美樹子さんです。
 3戦から、5戦方式になったのは数年前だったかな?短期間で開催するため、試合数を重ねるにつれ、どうしても選手の足が重くなっては消耗戦の様相を呈し、いかがなものか?と思っていました。もちろん、必死にプレイする選手たちに感動することは多々ありますが、単純にね、バスケのクオリティとしては下がっていくわけですよ。残念ながら、バスケの中継って、そんなに多くないわけで、普段バスケをご覧にならない方からすると「バスケって、こんなもんなの?」と思われかねないと言うか...。あと、レギュラー・シーズンの疲労の蓄積をもってファイナルへと突入するわけだから、無茶のさらに上空をかっ飛ぶような無理を重ねるわけで、怪我も心配。ただ、まぁ...この経験はオリンピック予選とかで活きるのかな?とかは思うけど。
 ところが、今回はちょっと違う。シャンソンへのリベンジを狙う日本航空JALラビッツが、第3戦で嫌な流れの逆転を食らったあと、昨日の第4戦では集中を研ぎすませ、快勝した。岩村裕美(#8)が3ポイントシュートを沈めまくったこともあるが、司令塔であり大黒柱の薮内夏美(#7)が落ち着いてきたことが大きい。フロア・リーダーの落ち着きにより、JALもちまえの、鍛え上げられたコンビネーション・プレーが随所に観られた。JALはほんとうに成長したと思う。林ヘッドコーチって、テレビで観ててもめっちゃ怖いんだけど(苦笑)、ときおり柔和な表情を見せてくれたのは、選手たちの成長を実感したためでしょう。もっとも選手たちは薮内夏美を筆頭に、怒られなれているというか、いなす術を心得ているというか、コーチにビビってるようじゃシビれる場面でシュートなんか打てないですよね。
 対するシャンソンはどうか?昨シーズンは、抜群の運動能力を誇る石川幸子(#8)を中心に、薮内夏美封じを成功させたが、今期のJALは、その薮内夏美さえ止めれば勝てるチームではない。エースの永田睦子(#0)、組長...もとい、リズこと相澤優子(#7)のキレにかかるが...。三木聖美(#3)は、ちょっとシュートがブレてる。体は大丈夫かな?
 そして、解説の萩原美樹子語録にも期待!昨日は、相澤優子の挑早いタイミング(で、体もブレてました。入ったけど)の3Pシュートに「(苦笑い気味で)よい子のみなさんは、真似しないでください。あれは、相澤選手だから入るのです」。かつて、オリンピック予選で、相手のカウンター攻撃をファウルで止めた薮内夏美に「あんなエゲツない(エグイだったけ?)ファウルをさらっ、とできるのは、薮内夏美だけです」。たしかに、バスケでは、あえてファウルで相手を止めることはよくありますが、国際戦の大舞台でケロっとやる選手はそうそういないかも。