小笠原満男

GKは曽ヶ端
DFは、羽田をリベロに、青木と内田をストッパー。
センターハーフに、フェルナンドと、リカルジーニョ
右に名良橋、左に新井場。
前は本山と、野沢とアレックス・ミネイロで、何とかしてくれ!

先の広島戦、勝ち点だけではなく、岩・岩コンビがともにレッドカードを食らう、というあまりにも大きな損失を被った。
だが、なぜだろう?
僕はいま、ピリピリとした緊張感と、ゾクゾクする高揚感と、かつてあったチャンピオンシップをこれから迎えるような、そんな興奮を感じている。
広島戦でタイムアップの後、地面に拳を叩き付ける新井場の姿に、新生・鹿島アントラーズの誕生を予感した。
いま、ひさしぶりに、サポーターと選手たちの間の一体感を感じる。
ほんとうに、ほんとうにワクワクする。
次戦は、難敵、否、強いと言っていいだろう、新潟だ。
選手、監督、スタッフ、そして、僕たちサポーター。
全力、いやそれ以上、死力を尽くした戦いが、もうすぐ始まる。
いまこそ、アントラーズの真価が問われる時だ。
つまり、アントラーズは、1個人のものでは無いんだ、っていうこと。
ただ、「勝利」を求める、そんな人たちの集まりだ、っていうこと。
...だから、勝利を求められないのなら...静かにピッチを去ってほしい...。

さて、噂によると、明日の新潟戦には、ルーキーが登場するかもしれないらしい。
多分、ベンチスタートだろうが、スタメンもあるのかな?
もちろん、決めるのは監督だけどね。
なかなかいいものを持ってるらしいよ。
そりゃそうだ、紅いユニを着られる選手に、何も無いわけがない。
いつか、彼も勝負を決する、FKや、PKも任されるくらいになるのかな?
チームメイトや、サポーターから、絶大な信頼を得られるまでは、長い道のりだけどね。

そうそう、その選手の背番号は...
「8」だそうだ。

正直言う。
俺もすべてを投げ出したことがある、若い時にね。
そんな俺に、君を責める資格は無いだろう。
だからこそ、あえて言う、
「走れ!小笠原満男!ピッチにしか答えは無いのだから」

...ええ、その一方で、今回の一件、掘り下げて取材する意義はあると思う。
日本のサッカー・ジャーナリズムの真価も見せてもらいたい。