財団法人 富田林市文化振興事業団設立15周年記念◆國府田マリ子 アコースティック コンサート〜みんなでうた。〜◆

 さて、タワーレコードを早々に辞して、富田林へ。よくサッカーの練習で行ってるところの近くなんで、そんなに遠くも感じませんでした。それに以前、前出の小関さんと、おなじくマチルダのカッサーさんがサポートをつとめた石嶺聡子さんのライブを拝見したところでもあるんですよね。
 さて、肝心のそのライブ。ものすご〜く、久しぶりの國府田マリ子さんのライブでして、あらためて、マリ子さんの生歌声はいいなぁ、って感じましたね。ほんとね...惜しいよ、ここしばらく、アイドル・ユニットのパロディみたいなくだらない活動に借り出され(?)て、まともなライブをやってないのだもの。それが原因じゃないのかな?MARIKO BANDにバンドとしての一体感が無く、グルーヴをまったく生み出せなかったのは。僕がマリ子さんの歌声はいいな、と思いつつ、完全に乗り切れなかった理由はそこだと思う。
 部分的にはね、マリ子さんとピアノのからみ、マリ子さんとギターの相性、マリ子さんとベースの方のコーラスとのハーモニー...けっこう良いかな?とか思わせてくれたんだけど、1対1の関係が3つあっただけで、それが決してバンドとしての一体感になり得てないんだよ。...せっかく、彼女の魅力である、歌声そのものを前面に押し出せる機会なのにね。いっそ、バンドなしで、全編アカペラでやってみても面白かったのに。もちろん、チグハグで、間の抜けた手拍子抜きでね。ただ、ただ、僕は彼女の生の歌声に、耳を傾けてみたかったよ。
 それにしても、せっかくのアコースティックのセッションということで、僕はいつも以上に耳を澄ませたかったのだけれど、雰囲気ぶち壊しの声援はなぁ...止めてほしかった!あんな小さなホールじゃ怒号に聞こえるね、まるで。
 また、アンコールで、いちいち「そ〜れ!」って音頭をとるのは止めてほしい。あまりにも無粋だ。アンコールは自然発生的なものでいい。
 ...と、言うものの、だ。結局は國府田マリ子自身が、どんなライブにしたいのか、どんな音楽を表現したいのか、に行き着くんだけどね。アンケートに、「これからのライブに何を望むか?」みたいな質問があり、僕はこう書いた。
國府田マリ子の歌声さえあればいい」