第6回 Wリーグ(女子バスケ)プレイオフ ファイナル 第1戦

シャンソンVマジック vs. JALラビッツ」を大阪市中央体育館にて観戦してきて帰宅したところです。(この後、本日午後11:15pmより、NHK-BS1で、さらに大阪では深夜に6ch.で録画放送があります)
 さて、そもそもはJOMOサンフラワーズ・サポの僕ですが、残念ながらセミ・ファイナルで敗退してしいました。そこで本日は、一プレイヤーとして好きな、シャンソンVマジック三木聖美選手(以下、敬称など略)の応援に行ってきました。
 会場の体育館のある朝潮橋は、僕が学生時代に家庭教師のバイトで通ったところであり、そもそもは、僕の祖母が亡くなる直前まで住んでいた街(僕自身は高知県出身)なので、(相当、景観は変わっていますが)いつ行っても懐かしく感じます。
 開場前に到着すると、ものすんごい長蛇の列...で、大半は中・高生。とくに何の案内もないので、とりあえず列に並びました。が、チケット種別に並んでいる可能性を感じて、念のために確認しようとするも、スタッフが見つからず..それっぽい格好の女性に「スタッフの方ですか?」と聞くと、「あ、いえ違うんです」と。で、チケット売り場まで出向いて確認して、別の列を発見、しかもたった数十人しか並んでいない...。おせっかいながら、列の後方あたりでは、どこに並ぶべきか、わからず困っている人もいることを伝えておいた...が、改善されてたかどうか?...実際、ほんとうに迷ってた方には声をかけて、列に加わってもらったりしました。
 で、ほどなく開場。特別席の客が少ないせいか、チケットをもぎるのは女性スタッフ一人。そこで気づいたのですが、入場口近くで「特別席」の掲示が...。そんな小さなもの、後ろじゃ見えません!
 それはそれとして、われわれが入るドアはせまく、ドア・ストッパ−を噛ませていないので、客である僕らが順番にドアを支えては、前の人を進ませてゆく。「何かにつけて、気が利かないなぁ」と思いながら、ドアを抜けると、会議用の長テーブルの上に平積みされたパンフレット...。そこでポスターらしきものを巻いている背広の男性スタッフ(?)に、「これ、取って行っていいのですか?」と聞くと、「どうぞ」と愛想悪く言われた。「(スポンサーの名も入ってるわけだし)Jリーグならスタッフが一枚づつお客様にわたすぜ。人手が足りないのなら、ご自由におとりください、と一筆書け!」と思いながら一部を手に取る。で、進みかけて、その男性スタッフが巻いているものを観るとシャンソンのカレンダー・ポスター!たしかに、僕が一番好きなのはサンフラワーズだけど、今日は三木、すなわちシャンソンの応援に来ているわけで、堂々ともらえるな、と思い、そのスタッフに「これ、もらっていいですか?」と聞くと...。
 「サービスですからどうぞ。でも、サービスなのですから、もらったら『ありがとう』と一言、言ってください」と無愛想に!
 正直、ブチ切れそうになりました。
「客」に、「ありがとう」と言え、だって?
「ありがとう」と言わそうとして、それがサービス?
3000円払った客だよ?
 いったん手にとった僕は、「やっぱり、要らないです」と、そのポスターを机の上にもどした。
いや〜、僕も丸くなったね。昔なら、その場で帰ってるね。参考までに、そこでそのスタッフとバトるという選択肢はないですから。入場口でもめたら、後続のお客様が入れなくなるからね。正直言って、巻いていたのが(敗退していたからあり得ないけど)JOMOのポスターでなくて嬉しかったよ!
 ちょっと進んで階段を降りて通路を進むが、そもそも「特別席」ってどこやねん!
 先に進む人が「ここやここや」と開けたドアに入るとようやく判明。特別席ってのは、一応アリーナ席だったわけで。コンビニの機械で買ったもので、詳しいことはわからなかったんですね。で、「そこにいる女性スタッフがチケットを見せてください」って言っても、こっちは結局数人が「だんご」になって入っちゃったから、こっちから遠目にヒラヒラと見せて進ませていただきました。
 あの〜どうせだったら、その入り口の前にたって、「こちらが特別席の入り口で〜す」てな具合で呼び込みしつつ、チケットを確認したら?

 それらしき席に行っても、いまひとつどこなのかわかりにくく、ま、間違えてたら移ればいいや、と、とりあえず席を確保。

 オープニング・セレモニーとして、地元(?)の幼稚園児のマーチング・バンドの演奏。正直、子どものマーチング・バンドって、意味がわからん。そもそも軍隊っぽいでしょ、マーチング・バンドって。これが吹奏楽ってだけなら楽しめるんだけど...旗振り回す役って、楽しいのかな?子どもには、もっともっとのびのびした音楽をやってもらいたい。しかも、途中に演奏されたのは、阪神タイガースの「六甲おろし」...。バスケ観にきたんだけどね、僕は...ま、鹿島アントラーズのNo.5を着ていった僕に説得力は無いか。
 ところで、僕が会場についたときにスタッフの方と勘違いした方々は、この幼稚園児たちの先生方たちでした。どうりで、白いトップに黒い短パンと、おそろいの出で立ちなわけだ...。

 で、ようやく試合開始が近づくわけだが、試合直前のアップの雰囲気...良かった。選手たちの「集中」が、ビンビン伝わってくる。いろいろ嫌なこともあったが、それを吹っ切って、試合を楽しむ気持ちに一気になれた。

 残念ながら、応援のかいなく、シャンソンは惨敗。最初、JALの司令塔、薮内夏美をなんとか抑えていたように思えたが、外角の柳本聡子の3Pシュートが絶好調。抑えどころがあいまいになったところで、JALの十八番、かつてのユタ・ジャズみたいなスクリーン・プレイの連続でシャンソンの守備を後手にまわらせつつ、要所要所で薮内夏美のプレイが冴え渡り始め...一方、シャンソンは、ひざ痛をおして出場したセンターの河恩珠がのっけからファウル・トラブル。JALのリバウンドとディフェンスの前に歯車は狂い...。
 薮内夏美...アテネ・オリンピック出場の立役者の一人だが、さすがだった。とくに、後半は冷静だった。互いのチームが同時にタイム・アウトを申請したようで、まわりが「?」となっている時にベンチにもどりながら審判に、どちら側がタイム・アウトをとったのかをちゃんと確認していた。また、残り4分強で、もはや20点差がついたとき、シャンソン永田睦子がパスカットし、速攻をしかけてきたのだが...ひとり残っていた薮内夏美は、あっさりとしたディフェンスで永田のシュートを許すんだよね...。普通、味方のミスからくる相手の速攻は、ファウルっぽくても相手に流れを渡さないために強引に止めに行くと思うけど、その時は文字通り大勢は決していたし、この日不調の永田が感をとりもどせるほどの価値のあるシュートでもなかったし、なんと言ったらいいのだろう...もう、この試合は終わったよ、2点ぐらいならあげてもいいよ、とでも言いたげな...。
 事実、その後にシャンソンは主将の三木をベンチに下げ、JALも薮内を下げた。
 シャンソンにとって、あの瞬間は屈辱だったのでは?

...さて、ファイナルは続く。
 シャンソンには、がむしゃらさを求めたい。
 JALはよく走るし、コンビネーションも良い。ほんと、鍛えられている。一方、シャンソンには、各選手の個人技と、本来はJALよりも厚いはずの選手層...。今日、リバウンドからの速攻ってほとんど無かった(と、思っていた矢先に三木が決めたのはさすがだと思った)。インサイドがファウル・トラブって、しかもポイント・ゲッターの永田の調子が今一つな今日みたいな時は、三木がもっとゴール下までまっすぐに切り込んで行ってほしい、もっとね。せっかく、相澤とのツー・ガードなんだから、行くときゃ行っちゃえ!って感じで。そうすると、今日も一本あった、三木がさばいて外から相澤ってのもあるわけで...そんな感じでガード陣が薮内夏美をひきずりまわさないと...あ、石川幸子はけっこう抑えてたけどね、薮内夏美を...。
 そして、泥臭くても、消耗戦に持ち込んで...層が厚い分、JAL以上に交代でベンチで休めるはずだから...もっとも、JALの主力組の走力はハンパじゃないけど...。
 ともかく、「切り替えていこう!」

追記:僕がかつて姫路市で観戦したときは、運営面で不快に感じることはなく、むしろスタッフのみなさまの心温まるがんばりに、敬服したのですが...。