もはや、テロですらない

 ロシア、北オセチア共和国ベスランの学校占拠・人質事件で、武装グループは「ロシア国軍のチェチェン撤退と、拘束されている仲間の解放」を要求したというが、そんなものをプーチン政権がのむはずもないし、民間人、とくに子どもを人質にとるようなやりくちでは、対外的に「正義」を訴えるにしても説得力に欠けること甚だしい。
 でも、それは武装グループもわかった上のことだったのではないだろうか?つまり、あれはテロ、すなわち恐怖をもって政情不安を煽るのではなくて、チェンチェン紛争で家族を失ったことに対する復讐そのものだったのではないだろうか?
 だとすれば...