臆病者

僕は子どもの頃、注射が嫌いだった。
怖かったといってもいい。
小学校1年のとき、あまりにも嫌で、ワンワン泣いて、先生がたを困らせた。
それ以降、泣くことはなかったが、予防接種のときは、やはり憂鬱だった。
ひとつは、注射が嫌だから。
もうひとつは、泣いたことを、いつまでたっても冷やかされるから。

注射は、今でも嫌いだ。
だから、必要とわかっていても、怖くて献血に行けない。
ひるがえって、僕の母は、かかさずに献血に行っていた。
(ほんとかどうかは知らないが)献血に行っていると、
兄や僕が、いざ、という時に、優先的に献血が受けられるためらしい。
そんな勇敢な母にくらべ、なんと僕が臆病なことか...。

勇敢といえば、激しいブーイングの中、激戦を勝ち上がるサッカー日本代表選手たちもそうだろう。

「政治とスポーツは別だ」と言い切れるわけないよな、モスクワ・オリンピックをボイコットしたこの国が。

 心配なのは、今回のブーイング事件が、中国人に対する、日本人のイメージに悪印象を与えないか?ということ。

 いま、中国でつとめる友人によると、みんな親切だよ、とのこと。

 逆に、スポーツだからこそ、政治的な問題が顕在化していると言えるかもしれない。
 
 あえて日本代表に求む、とくに川口能活中村俊輔小笠原満男本山雅志中田浩二
 そのプレーで、中国の観衆を魅了してくれ、と。