新コラム、スタート?

 突然ですが、この場を借りて、新企画スタート!
 その名も、あ、名前決めてない...とにかく、目前に迫ったサッカーW杯特集を始めます。とは言え、僕は 
 サッカー部に入った経験もなく、知識的にも素人同然ですが、感じるままに、綴っていこうと思います。とくに、拙い記憶を頼りに書くこともあるので誤りもあるでしょう。そこらあたりは「ツッコミ」大歓迎!とくに、サッカー仲間のみなさま、よろしく!(って、他力本願かい!)
 まずは何より、ベンゲル監督(英アーセナル)優勝おめでとうございます!本当はあなたに日本代表を率いていただきたかった!
 アーセン・ベンゲル氏は、かつて資金力があれど弱小だった(ごめんね)名古屋グランパスエイトをあっと言う間に天皇杯優勝に導いた名将。で、なんでそんな名将が日本くんだりに来たかと言いますと、ベンゲル氏はフランス人なんですが、フランスリーグでモナコを率いていたときに、八百長疑惑があり、ベンゲル氏はその疑惑を糾弾して煙たがられ、フランスにいづらくなったという...(後に、疑惑でなくほんとうに八百長があったわけで、ベンゲルは正しかったことが証明される)で、名古屋在籍中に、英名門、アーセナルからオファーがあって就任。いきなり98年、サッカーの母国として誇りがあるためか、とかく排他的な英プレミアリーグで「外国人」としてはじめて優勝を果たす。その後、マンチェスターユナイテッドイングランド代表ベッカムたちがいる、めっちゃ強いとこ)に苦杯をなめ続けるも、今年、久々の優勝。しかも、アウェー戦(敵地)で19試合14勝0敗5引き分け。このアウェーで無敗っていうのはプレミアリーグで113年ぶりっていうから、まさしく歴史的偉業!
 名古屋のとき、次期日本代表監督に!という声があがっていたのですが、協会がトロトロしている間にアーセナルに行ってしまったわけで。
 ただ、今後日本代表監督をすることはなさそうですね。監督曰く、ナショナルチームよりクラブチームの方が、練習時間が長いわけであり、よりクリエイティブなサッカーができる、というわけで。言われてみれば、W杯は、「最大」の大会であったとしても、「最高」のクオリティーか、と言われれば、「?」がつくし。
 そんな監督の哲学は、「サッカーとはコミュニケーションであり、ボールは『ことば』である」
 ...え?どこがW杯のコラムだって?いや〜、日本代表の心臓部を担う、稲本(元ガンバ大阪)がいるチームこそ、ベンゲル監督のアーセナルなのです!と言っても、なかなか出場機会がないですけど。
 それに、監督が稲本を連れていった理由の一つが、日本市場へのアピールとも言われていますが...
 この監督、ちょっとGM的なところもありますからね。でも、そうやって稼いだ金で、若手育成機関をつくって、チームの将来への布石を打つなんざ、さすがです。これは、ジダンなどを輩出した、母国フランスの育成機関を参考にしていると言われています。
 一方、かつて名古屋で指揮した時には、三人使える外国人枠を、FW,MF,DFと、各ポジションにふりわけていました。これは、それぞれのポジションに「モデル」を置くことで、日本人のレベルアップを期待したものだったそうです。他のチームではFWを助っ人ばかりで固めたりして、日本人選手の出場機会をうばったりするところもあったんですよね。
 そのベンゲル監督、日本のことはいまだに気にかけてくれます。鹿島のジーコによるブラジル・コネクションとともに、まだまだ歴史の浅い日本サッカー界にとって、かけがえのない「後見人」、ぞれがベンゲル監督と言ってよいでしょう。

旧日記『つらづら草』より転載