週刊『ラーゼフォン』

 僕が敬愛する役者、久川 綾さんがご出演のテレビアニメ作品、『ラーゼフォン』がいよいよ面白くなってきました。関西では、月曜深夜にKBS京都、火曜深夜にサンテレビで放送しているのですが、まだ観てない方のために、ちょいとズラシ気味に、週末に感想を書いていこうと思います。
 とは言え、ストーリー自体は、いまだに「?」が多く、しばらくは綾さん演じる「紫東遥」役の感想が中心になるのかな?
 で、この作品のあらすじは...
 21世紀初頭の「東京」。母子で暮らす高校生・神名綾人は、模試会場に向かう途中に突如上空に現れた謎の航空部隊の攻撃に遭遇し、破壊された街で、綾人は不思議な少女・美嶋玲香に出逢う。彼女に導かれるようにして地下鉄に乗り、巨大な(地下?)神殿にたどりついた綾人は、卵から巨大な人型の存在「ラーゼフォン」が出現する瞬間にめぐりあわせた。そんな彼に、「真実を見せる」と語る謎の女性・紫東遙とVTOLで東京を脱出しようと試みた綾人は、玲香に導かれてラーゼフォンに同調、体内へと入っていく。ラーゼフォンは、超兵器ドーレムを粉砕し、遥とともにそのまま東京から飛び去っていった。
外から故郷を見た綾人は、そこに巨大な木星のような「TOKYO JUPITER」を目撃。綾人は、自分たちが住んでいた世界が、実は謎の存在MUに占拠され、ある種の膜で隔離された閉鎖空間であり、住民は偽りの情報の中で生活をさせられていたのだった...
 みたいなストーリーですが、まだまだ主人公の綾人(なんか、綾さんとこんがらがって、ややこしい)がたたかう理由みたいなものも曖昧だし、これからやね。で、感想、感想...
 今回のお話では、綾さん演じる「遥」が、「綾人」につれなくされるところから始まりました。彼は、「今まで親切そうに接してきたあんたも、結局俺を利用したいだけじゃないの」みたいな不信感をもつんですね。で、彼は、新居に案内しようと手をのばす彼女に触れられることを拒むのです。で、いろいろあって、最後のシーンで、彼女が彼に「ネコ」を手渡すときに、ちょっとだけ、指が触れ合うのです。それが、信頼関係が回復したことを意味するのですよね。むか〜しね、NHK-FM高知のIさんが、「映画『羊たちの沈黙』はラブ・ストーリーなのよ」と、語っていたことを思い出しました。その中に、ジョディーフォスター演じるクラリス(だっけ?)とレクター博士が、メモか何かをわたすときに、一瞬だけ指が触れるとこがあるのです。そここそが、ラブシーンだというのです。sの時、僕は「ふ〜ん」て感じでしたが、今なら何となくわかる。たかが指先だけで、という人もいるだろうけど、逆に言えば、「苦手な人」には、ちょっと触れられるだけで嫌だもん。で、大人になると、出会いと別れが増えるでしょ。だから、握手一つとっても、子どもの頃とちがって、いろんな想いを込めるようになりましたね....

旧日記「つらづら草」より転載