外交における勝利とは

 
 やれ「ミサイル」と言ったり、「衛星」と言ったり。
 やれ「発射」と言ったり、「打ち上げ」と言ったり。

 SM3はともかく、日本におけるPAC3ペイトリオット)の配備状況、運用状況があからさまになったわけで。
 日本(とつきあってくれるアメリカ)が過敏に動いて、孤立化したり。

 たしかに、人工衛星を打ち上げる能力と、核弾頭開発能力があわされば、パワーバランスが崩れるが、「できあがってしまった」今では遅いとも言えるし、「事実がない」今では早すぎる。

 政府は、「日本に落下する確率は低い」と言っているが、ここぞとばかりに危機感を煽ったり、防空システムの存在性を知らしめようとする勢力の鼻息が荒い。

 でも、騒ぎすぎると、かえって周囲の国々を刺激する一方、防空システムの無力さを浮き彫りにするだけになりかねない。

 打ち上げられて、それを追尾して、万が一コースがそれたり、切り離しパートを追っかけて日本に落下するか計算して...という間に通り過ぎてるだろし、そうそう命中するとも思えないし、命中したとしても、破片が日本に落下したら被害が出る。

 ハードウェアで何かを護るには限界がある...からこそ、外交が重要なわけで。

 ...と言っているいま「北朝鮮から飛翔体が発射された」との報道が12:16ごろ。
 ただし、報道では「発射した時間、方角は政府からまだ伝えられていない」とのこと。
 
 ...数分で飛び去るのだが。

 ...て言ってるうちに、「誤探知だった」との報道が12:22

 にしても、PAC3のランチャーが生放送で放映される、ってのはいかがなものか...