世界報道写真展2008

 世界報道写真展2008*1に行って参りました。僕の好きなジャズバンド、AFNICAのボーカル、Keiさんのブログ*2で知りました。
 再入院したとき、ほとんど世捨て人のようになっていた私ですが、ミャンマー長井健司さんが倒れたときときには腐っている場合では無いと思い、新聞を買いあさってました。
 その長井さんの映像も公開されています。

 会場は、有料(大人700円)にもかかわらず、幅広い層の方々で盛況(ということばはふさわしいのかな?)でした。ご老人から、若いカップルまで。若い人で、一人で観に来てる方としては、女性の方が多い印象でしたね。

 ところで、こんな一幕がありました。
 長井さんのフィルムを流しているブースに、小学校一年生くらいの女の子を連れて、若いお母さんが席に座りました。
 「小さい子に見せるには、少し厳しくないかな?」と思ったのですが、案の定、女の子が「こわい」と言って、10秒とたたず、お母さんが連れて退席していきました。
 僕はホッとする一方、やりきれない気持ちに...。その映像に映る子どもたちは、その女の子とかわらない年頃なんですよ、戦火であれ、HIVの問題であれ...。

 正直、ヘヴィーな写真展です。でも、「現実」なんですよね。90%の絶望と、9%の混迷と...でも、長井さんの映像には、1%の希望がありました。