淀川河川敷

 「あれ、あの人、一人でバスケット・ボールで練習している。iPod首から下げてるね。ドリブルとかやってるわ。楽しそうだなぁ...。僕も趣味でやってたことあるし、いっしょにやってみようかな?あ、いきなりボールを置いた、と思ったら腹筋運動?で、次は腕立て臥せ...。ふ〜ん。あ、ボールをバッグに入れ始めた。もう帰るのかな?...と思ったら、バッグの中からサッカーボールが出てきた!しかもスパイクに履き替えかよ!これまた楽しそうだな...。僕は高校時代サッカー部だったし。ちょっといっしょに蹴らしてもらおうかな?ん?ぴたりと動きを止めたぞ。空観てる。そう言えば、さっきからヘリコプターが低空を飛んでるな。しかも相当暗い夕暮れこの空で。んん...この土手から降りて、ちょっと話かけてみよう...」
...と、思った香川県出身で専門学校に通うこの名も知らない青年は、僕とボールを蹴ることになりました(苦笑)。数日前の話だけどね。なんかね、ボールとたわむれる僕は、相当楽しそうに映っていたらしい(照笑)。で、前述の「」内は、彼がそう思いながら僕を観ていたそうな...そりゃ...ね...バスケットボールを片付けたバッグからサッカーボールとスパイクが出てきたらびっくりするよね。
 後日、その河川敷で軽目とは言え、パラグライダーの練習をしているおじさんに会ったときはびっくりした。近くでボール蹴る僕に「そこまで飛ばないから大丈夫だよ」と微笑んでくれたが、そりゃびっくりしますよ。