その先にあるもの

 自民党公明党民主党が、憲法をいじくりまわして何をしたいのか?逆に、何のために、憲法をいじくりたいのか?ってか、天皇制を支持しているそれらの政党にとって、そんなに日本国憲法は邪魔か?邪魔だとしたら、何の妨げになっているのか?点と点を結んで線にしていけば、鬱陶しい未来図が観えてしまうんだけれどね。
 先日、筑紫哲也が、体調を理由に休養すると発表した。僕は数年前から、筑紫やニュース23に愛想をつかしていたが、ここ一年ばかりは、少しギラつきがもどっていたように感じていたので残念だ。これでもう、一般メディアで(ほんの少しでも)反骨的(で、それなりの知名度があるよう)なニュース・キャスターは皆無となってしまうのでは?
 次の参議院選挙では、目先の問題も大事だが、この政党は今後はどう動いていくか?という先を見据えた投票をしてもらいたい、と思う。そもそも、いま自・公はやりたい放題だが、せの前提となる自民党の優勢は、「郵政民営化」という、シングル・イシューで問われた選挙の上になりたっているのであり、小泉純一郎が潔いならば、郵政民営化の筋道をつけたなら、あらためて即刻解散すべきだった...が、解散するわけもないので(苦笑)、「郵政民営化」のみで判断して投票行動を行った有権者や、「郵政民営化」問題にシフトした報道を行ったメディアはもう少し、想像力をもって行動してほしかった。
 いつになく、辛辣なブログになってしまったが、それだけ状況は逼迫しているのである。すでに「暴走」は始まった。いきなりではあるが、最近、機動戦士Zガンダムのワンシーンが頭をよぎる。「ティターンズが暴走を始めた。だから私はそれを止める」レジスタンスとも言える、エウーゴにくみしたシャア・アズナブルのほろ苦い台詞だ。シャアは、明確なヴィジョンをもって動く「たち」では無いかもしれない。それでも、動かざるを得なかったのが、グリプス戦役の時代だ。僕は富野由悠季氏の偽悪的な「ものいい」が「嫌い」なんだけど、実は根底の部分では同系統で(苦笑)...『ガンダム』シリーズの根底にある「戦争って、キツイんだよ」ってところや、「反体制」ってところがね、なんで「ガンダムが好き」とか「ガンダムに影響受けた」とか言う人たちに響いていかないのか、少し寂しくはあるんだけど。逆に言えば、この世代というか、この「層」の人たちの、体制への媚び方というか、無邪気とも言えるすり寄り方に、怖いものを感じるのだが。