ボーカリストとして、新たな領域へ!佐野元春

音楽専科SOUND PEOPLE第6号に、佐野元春さんのインタビューが掲載されておりましたが、なかなかにショッキングな内容でした。
 「僕は、Rock & Soul Reviewツアー(2001年6月 - 7月)の大阪公演に参加したのですが、いつにもまして(佐野さんはよくアレンジを変える)、大胆なアレンジの変更に驚きました。山弦でもおなじみのスーパーギタリスト佐橋佳幸、多彩な楽器を操るDr.KYON、バンドを支えるベーシスト井上富雄、さらに復帰した歌えるパワフル・ドラマー、し〜たかチャンこと古田たかしらを擁するホーボーキングバンドがJAMるように紡ぎ出すサウンドのしぶいこと、しぶいこと!キーを低めにしたのは、肉体年齢にともない佐野さんが高音を出しにくくなったためだとしても、うねるようなサウンドはカッコ良く、かつての名曲たちに新たな生命を吹き込んだかのようでした!」みたいなファンレターを佐野さんに送ってしまったことがあるんですが...
 実はですね〜、その雑誌のインタビューによると、佐野さんは高音域を出せない状況でライブに苦しんで、落ち込んでいたらしいんですよ...ファンからも、いろいろ言われていたようで...僕は、あのツアーでのアレンジはOKだったんですけどね...でも、その前年に行われたライブでは本当に佐野さんが苦しそうで...その時は佐野さんの前途が不安で...でも、そんな不安を払拭してくれたのが、そのライブだったんですが...
 僕としては、あのライブが「良かった!」と送ったつもりなんですが、それ以前は心配でしたよ、みたいなことも言ってしまったわけで...
 まるで、葉書職人のようによくレターを送る僕ですが、案外佐野さんには送ったことはなかったんです。ものすごく、デリケートな方という認識があったから。だから、僕のメッセージから、ポジティブなところを汲み取ってほしい。
 昨年の秋にはFC(実は僕は入っていない)限定のライブを行い手応えをつかんだとのこと、今年はぜひともツアーを行ってほしいものです。


旧日記『つらづら草』より転載