初耳です

 本日、オフでございまして、某『幸福亭』で「あとのせオムライス」を食べた後、なにげにテレビをつけたら「ごきげんよう」の時間でした。
 言わずと知れた司会は小堺一機。ゲストは中尾明慶かとうかず子賀来千香子
 いつも観ているわけではないこの番組で、佐野元春の話題が出てくるとは縁を感じずにはいられない。

 「包容力」がテーマとなり、「30年前の電話の真実」としてかとうかず子が披露した話は。。。

 「いまから30年ほど前、わたしは歌手としてレコードを出すことはなかったが、Epicソニーと契約していた。
  そのとき、同期で佐野元春さんがいた。
  女優として活動していた私は、その仕事での愚痴をよく佐野さんにこぼしていた。
  役者の同業者より、少し畑が違う人の方が言いやすかったので、よくいっしょに映画を観に行ったりした。

  ある夜、わたしは酔いつぶれ、自宅から佐野さんに電話をかけていろいろ話していた。
  そして気づかないうちに、電話をしながら眠り込んでいた(受話器は切っていた)
  
  しばらくしてからか、電話が鳴り、受話器をとると佐野さんだった。
  「良かった。じゃ」とだけ言って、彼は電話を切った。
  わたしは「なんなんだろ?」と思っていたが、後日、佐野さんのマネージャーさんあたりから真相を聴いた。

  わたしが(眠りに落ちたので)急にだまりこんだので、佐野さんはすごく心配した。
  (電話がつながらなかったのか)深夜電車もなく、彼は雪の中、タクシーを飛ばして来た。
  彼は自分の家を知らなかったが、とりあえずEpicソニーの近くということはわかっていたので、そこまで来てくれた。
  その前の公衆電話からかけてきてくれたのだった。
  彼は何も言わなかったし、(そもそも酔いつぶれてたからよくわからなかった)わたしは単に電話を切っただけだけど、
  彼のポケットには10円玉しかなかった。
  終電などない時間、彼はマネージャーに電話をかけたものの、状況、用件を伝えきれぬまま切れてしまい、
  彼は雪の中、江古田(自宅?なんか山崎まさよしの歌にもこの地名無かったっけ?)に帰っていった。。。」


 このエピソードに、中尾くんは「すげ〜、俺だったら絶対言っちゃう」、小堺さんは「これだよ、これ(が包容力)」と。
 かとうさん曰く、「それからお酒を(ひどく)飲む事はやめた。このことはまだ佐野さんに謝ってなかったし、佐野さんもわたしが真相を知っていることを知らないのでは」

 そして、かとうかず子さんが語ったもう一つのエピソード。

  「言っていいのかな。。。当時(デビュー前)佐野さんはヤマハポプコンで最終作詞・作曲賞をとった(←これ自体は有名)けど、
  その授賞式でヤマハの社長さんが「おめでとう」と佐野さんに握手をもとめて手を出すと、反抗期な佐野さんは足を出した」

 これに中尾さんは「とんがって、優しく、これが包容力か〜」とか。


 。。。僕は知らず知らずのうちに佐野さんの背中を追いかけてきたんだろうけど、(足を出すのはともかくとして)まだまだ佐野さんに追いついていないどころか、
  若かりし頃の佐野さんにも、とうていおよばない。。。

 ほんと、ロックンロールって、長い旅だよ。。。果てしなく、でも、道は続く。。。

  さて、最後にかとうさんが宣伝でひっぱりだしてきたCDはオレンジレンジの『瞳の先に』
  「わたしが出ているドラマの主題歌です!いい歌です!ドラマもいいです!でも、他局なので、ドラマの名前は言えません!」

  ええ、僕がいま一押しのドラマ「ふたつのスピカhttp://www.nhk.or.jp/drama8/spica/)」の主題歌です。