連帯@音楽

 先日、吉野家で食ってるときに、店内でJungle Smileの『おなじ星』*1が流れた。この曲は、以前も触れたことがあると思うけど、僕のお気に入りのアニメ作品、『DTエイトロン*2のエンディングとして使用された曲だ。
 そして、オープニング曲は、Dragon Ashの『陽はまたのぼりくりかえす』*3だった。もともとは、この曲を知った後で、これが使われているアニメってどんなもんだろ?てな気持ちでレンタルして観ましたね。ストーリー的には、ジョージ・オーウェルの『1984年』を彷彿させる設定で、ラストはなかなかに衝撃的、っというか、魂抜かれました。メイン・キャラ?らしきエイトロンは、いにしえのエイトマンちっくな風体だけど、物語の本筋とは関係ないような(苦笑)。1998年の作品ですが、保志総一朗夏樹リオ矢島晶子諏訪部順一林延年神奈延年)、辻谷耕史川澄綾子安原義人ら、豪華な声優陣(実は久川綾さんも出ちょります)ということもありますし、DVD-BOX化されるといいなぁ...。
 ところで、『陽はまたのぼりくりかえす』がリリースされた頃の、降谷健志のインタビューで、「連帯」ということばが出てきたことを嬉しく思ったものだ。逆に、その後に、降谷くんがあるヒップホップのアーティストからバッシングを受けたときは寂しく思った。降谷くんは絶えず、日本のヒップホップのアーティストに敬意を評していたにもかかわらず、「ヒップホップのオイシイところどりをした」とか言うような、いいがかり的なものだったんだけど。僕が、日本のヒップホップのムーブメントに懐疑的になったのは、それがきっかけだった。なんかこう...アメリカの東西抗争の表層だけを真似ているような...そんな印象が拭えなかった。それに、ミュージシャンどうしで攻撃してどうすんの?闘うべき相手は他にいるでしょ?と思ったものだ。
 さて、佐野元春が、いよいよ新曲を発表する*4。盟友、深沼元昭山口洋藤井一彦と連帯して、だ。
 僕はよく、「音楽の趣味が広い」、どころか、「つながりがわからない」とまで言われることがある。でも、僕の中ではつながっているわけだ。もちろん、普段はその理由づけなどなしに、カッコイイ!と思うから、イイな!と思うから、聴いているに過ぎないけれど。例えば佐野元春と降谷くんは「連帯」というキーワードでつながってくる。例えば、ELLEGARDENと、佐野元春は、「希望」というキーワードでつながってくる。そして彼らに共通なのは、彼らがオーディエンス、リスナーに対して、何よりも音楽自身に対して、そして自分自身に誠実なところだろうと、思うんだけどね。