"Anybody but Bush"

 『クラッシュ』を見始めた直後、僕の頭の中には、BON JOVIの『Undevided』が流れた。
 "Anybody but Bush"ー「ブッシュじゃなければ誰でもいい」、ロック風に言えば「くたばれ、ブッシュ!」、あるいは"Vote for Change"というスローガンのもと、多くのミュージシャンが反ブッシュ政権を掲げて選挙にコミットしたが、敗れてしまった先の大統領選。それから二年を経てこの中間選挙...。民主党が勝ったからといって、すぐにイラクが平和になるわけではない。そもそも民主党にだって、有効な代案はないであろう。だが、「「代案」がなければ無意味」ということではない。もちろん、有効な代案があるにこしたことはないが、それでも「ブレーキ」を踏むため「だけ」となるとしても、時にはそれこそが必要なことだったりする。
 ところで、ブッシュ、ラムズフェルドネオコン一派のみならず、その尻馬にのった、「ポチ」こと小泉純一郎と、彼を支持した政治家、官僚、メディア、自民党公明党を支持した人たち...で、あなた方の「選択」はどうだったの?...と、聴いたところで、(物的証拠がなかったくせに)「あの時は、大量殺戮兵器がある可能性が高かった」だのと言い、「いますぐイラクから退いたらどうなるか?」と逆切れするのがおちだろう。
 でもね、他国が「占領」することが、どれだけ無茶...てか、根本的解決にならないからこそ、多くの人がイラク戦争に反対した、ってことを考えてくれ!...で、考えたら次に活かして、簡単に「北朝鮮に先制攻撃」とか言う前に、「いろいろ」考えてください。