いじめスパイラル

僕は中学生の、ある時期に、心のどこかで「いじめられる側にも問題がある」と思っていたかもしれない。
クラスでシカトされている生徒に、僕自身が話しかけない時があった。
それから2,3年後(ってか、クラスが変わればそれほど話す機会もないが)、普通に話すようになったけど、僕には後ろめたい気持ちがあった。
いまは、ってか、その時期以外は、いじめ「いじめる側の問題」と、認識している。
そして、「いじめられる側にも問題がある」という気持ちがある限り、いじめは無くならないのでは?と思えてならない。

 「自分がいじめられる側にまわりたくないから、誰かを標的にする。
  一人じゃ不安だから、みんなでいじめる。
  みんながいじめるから、悪いのは自分だけじゃない。
  みんながやっているのなら、問題はいじめられる側にあるんじゃないの?
  いじめてないよ。遊んであげてるだけ」

どうなんだろ...。
ただ、これだけは言える。
教師がいじめる側にまわるのは論外です!



それにしても、中学校時代って、独特な閉塞感があるよね。
いくら肉親のサポートがあってもね...逃げ場がないんだよね。
「人は、肉親以外の誰かをもとめてしまうもの」...『フルーツバスケット』の花ちゃん編での台詞です。
あの番外編は、印象に残るエピソードでした。

バスケ部の女の子が自殺した件...数日前に、後輩が部の「いじめ」で退部し、それに対して教員たちはアクションを起こしていなかったようですね。
親御さんも学校に訴えっていたわけだし...救えた生命だよ、ほんとに...。


今日借りてきたDVDは『無限のリヴァイアス』のラストの2巻。1999年のTVアニメ作品なんですけどね...。
「いじめ」問題の報道に接していると、なぜかこの作品を思い出しまして...。
ストーリー的には、突発的事故(事件?)のため、宇宙船という閉塞的な状況で、子どもたちだけで当ても無い逃避行を...というもの。
この企画が立ち上がったとき、脚本の黒田洋介は、「凄惨なストーリーになる」と腹をくくったとのこと。
「いじめ」がテーマの作品ではないんですけどね...。