無為の時

 北朝鮮との交渉において、中国の存在が大きいのだが、その中国との外交関係が冷えきっている間にも、ちゃくちゃくと(核実験なのか、その「ふり」なのかは知らんが)準備をしていたわけだ。
 南アフリカが廃棄したとしてだ、現在核兵器を有しているのが、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタンイスラエルもか?保有国がもっていない国に持つな、というのも、説得力に欠けるが、なればこそ、日本の外交手腕に期待しよう。もっとも、北朝鮮は、アメリカのことしか考えていないわけだが。
 さきほど、テレビで舛添要一が、北朝鮮弾道ミサイルを撃つ前に、その基地をつぶす、とか言ってたが、いろんな意味で、そんなに簡単なことじゃないだろ?と思う。そんなに簡単に済ませられるのなら、アメリカはイラクで苦労しませんて。
 さてアメリカはどう動く?北朝鮮は、イスラエルからは遠いし、イスラムではないし、石油もないし、目の前は中国、ロシアだし、そう簡単に軍事行動を行うとは思えないが、90年代の半ばには、相当、危ない時があったのも事実。あの頃は、四国の山間部とか使って、米空軍が低空侵入空爆の演習をしやがっていたが。
 とにもかくにも、「たかが」挑発にのって、日本が軍拡路線に盲進しないことを望む。日本がそうなったら、それこそいろんな意味で(って、今回こればっか)思う壷ぢゃないか。