小選挙区制の罠

アメリカの)ポチのポチたちに飼われる僕たちは、何ポチ?
それはともかく...
火曜日の『特ダネ』で、小泉政権の「大勝利」の要因として、小選挙区制をあげていたが、これって相当重要な問題なんだけどね。もちろん、岡留安則あたりは指摘するけど。
http://www.uwashin.com/2004/indexdiary.html 9月12日付け参照)
特ダネのあげた、小選挙区制に関するデータは、
    獲得議席      獲得票数
自民党 219       3251万 8203票
民主党 52        2480万 4141票
つまり、「議席数では4倍の差がついたが、獲得票数では1.3倍の差にすぎない」というわけだ。
もちろん、このシステムを有効に利用したのが小泉であり、それはそれで見事な「結果」なのだが、その「結果」とは、あくまで今回の選挙の結果でしかないのだ。
少なくとも、マスコミが騒ぐほど、国民全体が小泉を信任したわけではない。
が、信任してしまったような結果になるのが、この小選挙区制の怖さだ。

それはそうと...事前のマスコミのアンケートとは裏腹に、投票率は低かったですね。
僕のサッカー仲間のお一人が、(当日とは言え、その昼間に)「実は言うほど投票率が伸びないのではないか?行って68%くらいじゃないか?」と予測したのがほぼその通りとなったのには驚いた。
アンケートで「行く」って言ってた人は、ほんとに行ったのかな?
(とは言え、僕のまわりでは「今回は行く」と言っていて、本当に行った人が多かったのも事実。もっとも、毎回行ってほしいんだけどね、少なくとも日頃の暮らしに不満を持つのなら)

あ、さて...。
田中芳樹の『銀河英雄伝説』という小説がありました。
そのテーマとは、「最悪の民主主義政体に、最善の専制主義政体をぶつけることで、あらためて民主主義の意義を問う」というものでした。
その物語での(一字一句その通りではないかもしれませんが)、とある登場人物の一節...。
「つまるところ、民主主義の理念とは、『複数の価値観の共存』なんだ」

さて、新人議員に服従を強いる小泉に、「民主主義」はあるのか?