『自殺者の本音』

今日、コンビニで、ふと手に取った週刊『モーンング』誌の、『ブラックジャックによろしく』から引用させていただく。

「平成13年6月に大阪教育大学附属池田小学校で起きた児童殺傷事件は死者8名、負傷者15名を出す悲惨なものであった。この事件では、容疑者の精神科への入・通院歴や診断名がマスコミに大きく取り上げられ、精神医療の現場では、患者への影響を危惧する声が数多く聞かれた。以下のデータは、事件報道が精神科に通院する精神障害者やその家族にどのような影響を及ぼしたのかを明らかにするため、全国精神障害者家族会連合会が行った調査結果の一部を抜粋したものである。

Q 事件後、受け持ち患者の様子に変化は見られましたか?(回答 92病院 精神科医229名)
『症状が不安定になった』ー56.7%
『症状が再発した』ー13%
『入院・再入院した』ー16.3%
『自殺した』ー1.1%」

『モーニング』No.24 (2005 5/26)、講談社

ときどき、「自殺したい人はすればいい」という声を聞く。
それもわからないではない。誰だって、しんどい思いをしながらも、なんとか生きている。
それどころか、世界に目を向ければ、戦争、紛争、疾病...「自殺」という行為がなんとも贅沢に思えることもある。
しかし、だ。
そもそも人は「生きる」ものであり、「生きよう」とするものである。
そもそも、自殺した人は、「本当に」、死にたいのか?死にたかったのか?
僕はやはり、目の前で自殺しようとする人がいれば、止めようとするだろうし、目の前でその人が血を流していれば、(あくまでできる範囲にとどまるであろうが)また、助けようとするだろう。
そして、「自殺したい人はすればいい」と考える前に、「自殺したい」と思う人がいるこの社会そのものに、ジャーナリスティックな目を向けてほしいと思う。
その上で、あらためて問いたい、「あなたは自分自身が『まともです』と自信をもって言えますか?」と。

 さて、イラク武装勢力に拘束された斎藤昭彦さんに関してだが、日本政府は全力をあげて救出すべきだろう、多少の皮肉を込めさせてもらうがね。斉藤さんは、それこそ「血を流す」覚悟でイラクで奮闘していたわけでしょ?これって日本の「オエラガタ」が求めていたことでは?自衛隊だって、米軍の輸送なんかもしてるわけでしょ?だったら、自衛隊隊員が拘束されたくらいの危機感をもって、この自体に臨んでほしいと思う。
 ...そうは言ってみても、現実的には....残念ながら八方ふさがりですよね...地元の聖職者たちでもコンタクトできない相手なんだから....でも....なんとかね....なんとか助かってほしいと思う......。