相手だってがんばってる

...し、相手だって成長するし、相手だって必死だし、相手だって勝ちたいに決まってる。
 アテネ・オリンピックで男子サッカーが早々に敗退が決まったのは、完璧に見えた準備に盲点、というか、懸念材料があり、それが吹き出したことで監督がパニックに陥ってしまったのではないだろうか?
 僕は山本昌邦監督の手腕に注目していただけに、ちょっと寂しい気分だ。
 嫌な予感は、緒戦前の新聞での写真で、選手たちがスニーカーで、芝の状態を確認しているところを観た時だった。何でも、芝を傷めるから、スパイクで練習しないでほしいと言われたそうだが、後で知ったのだけれど相手のパラグアイはアップ用シューズで練習を行っていたという。果たして、すべりまくるのは日本の選手たちで...。
 小野の合流も遅れた。そして、僕が鹿島アントラーズのサポとして思うのは、曽ケ端はどうだったのだろう?まるで、お客様のようにチームにフィットしきれていなかったように思う。
 コンディションに難があったの?田中達也石川直宏は?もっと使ってほしかった。

...いまさら言うのもなんだが、メダルを狙えるほどのチーム造りはできていなかった。もちろん、選手や監督が「メダルを狙う」と言うのは当たり前。誰も、負けるつもりで闘うわけがない。が、それをとりまくメディアはどうだったんだろう?サッカーを商売道具に使うだけではなく、もっとジャーナリスティックな視点でとらえるメディアがあっても良かったのでは?